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おそらく2007年秋、すべて東京近郊で半月くらいで(ひょっとして1週間かも・・・)撮影した、完全中国製のTV向けに作られた作品です。全22話。
コマ数の割りに会話が少ないこと、主役の中国留学生役郭家铭の中国語が比較的ゆっくりなので、中国語学習の足しにはなると思います・・・。
舞台が東京で、日本人がたくさん登場しますが、ほとんどが中国人。
日本語がだいぶヘンです。何言っているのか全然わからないヤクザの親分とか・・・。
郭家铭の相部屋の「早稲田大学」の学生で中国語を勉強しているという設定の阿部君も、中国人。ブツ切れの中国語を話しているのが面白いです。きっと私たち日本人の中国語は、あんな感じなんだなぁ、と少しクセを直す参考になります(笑)・・・。
歌舞伎町のヤクザが住んでいるアパート近くの電信柱に「逗子」の地名がしょっちゅう見えてしまいます。新宿のヤクザがわざわざ湘南電車で通ってるわけないですね(笑)。
北海道に行ったはずなのに、なぜか海の向こうに富士山が見えるし・・・。だいたい、表参道の銀杏が黄色く染まっている時期に北海道に行ってクルーザーになんか寒くて乗れるわけありません。それに彼らったら、北海道に行くのに各駅停車の京浜東北線だか湘南電車で行けるのでしょうか!!
箱根だって、あんな田舎じゃないし、スキー場なんてあったっけ?
日本人向けに制作したものではないので、アレコレあら探ししても気の毒ですが、“北海道”や“箱根”の地名が中国で若干知名度があるのなら、日本の観光上の立場としては、もう少しホンモノを見せてほしいとは思います・・・。
ビザ切れの不法滞在者、中国残留孤児の日本帰国後の生活、在留許可を得るための日本人との偽装結婚・・・。
現実の問題も伝えていないわけではありません。
中国人から見た「日本」って、こんなものかもしれない、とも気づかせてくれる作品ではあります。
さて、ストーリーですが、
両親の顔を知らない孤児李澈(郭家铭)は、昆劇の役者だった養父も事故で亡くし生涯孤独の身の上に。心機一転、養父の遺産を元手に、留学を目的に成田空港に降り立つ。留学仲介者の手配で空港で出迎えたのが、やり手でドライな中国人少女蓝扣子(黄圣依)。
天衣無縫に見える彼女ですが、10年前に日本に働きに出掛けたまま音信不通の母親を探すため、サーカス団の一員として来日。現在はビザ切れで不法滞在者となってしまいました。正業に就くこともできず、新宿歌舞伎町でヤクザの悪辣な手管にかかり、莫大な借金を背負い込んでいます。
ストーリーは、この二人のラブストーリーです。
※この作品は、おそらく中国でも放映されなかったのでは、いずれのTV局も買い取らなかったのではないでしょうか?
理由は、一に、登場する日本人がみんな「いい人」で非常に親切だからです(もちろんヤクザは別)。二に、最後まで「メデタシ、メデタシ」の活路が示されていないこと・・・。
もう少しきちんと撮れば、作品になったかもしれないと思うと残念です・・・。 |