投手に必要な体力要素

トレーニングの必要性で基礎体力、専門体力の重要性を述べました。ここでは、投手に必要なこれら体力要素について考えてみましょう。

基礎体力
先発投手は1試合、7イニングを完投することを考えると、大体100球前後を全力に近いパワーで投げ続けることになるわけです。ただ、攻守の交代があり、一球一球を休み休み投げる訳ですから、投球とは断続的に瞬間的なパワーを発揮する動作となります。ですから、投手にとって必要な基礎体力としては、パワー(筋力×スピード)と共に、瞬間的なパワーを繰り返し続けられる持久力が必要になります。

また、投球動作は左右対称の動きではなく、偏った動きになるので、体のバランスが悪くなります。これらバランスの修正も基礎体力作りの一環として重要なことのひとつです。

ちょっと横道にそれますが・・・、なぜだか、野球界には昔から、投手はとにかく走れ走れということで、長距離を延々と走らせるという悪しき習慣なるものが存在します。つまり、長距離走で持久力を養うという考え方です。しかし、上述の通り、投球には長距離走で養われる持久力はほとんど必要とされないのが事実です。プロの場合は、長いシーズンを乗り切るために、疲れにくい体も必要になることから、長距離走で得られる効果も必要になってくるでしょうが、草野球の場合は多くても週に1回程度の試合でしょうから、疲労の蓄積も少なく、長距離走による持久力向上の必要性は薄れるでしょう。また、足腰強化という観点から、長距離走を勧める向きもありますが、ウェイトトレーニングなどで得られる効用から考えると、長距離走は時間の浪費且つ効果の薄いトレーニングと言わざるを得ません。

専門体力
投球動作の特徴は捻り動作です。捻り動作とこれを支える体幹の強化が必要となります。また、投球毎に自重以上の重量を受け止める下半身の強化も必要です。特に内転筋群は重要になってきます。また、肩については、加速した腕にブレーキをかけるための筋肉の強化、肩関節を安定させる筋肉の強化も必要になってきます。

専門体力については、立花氏の投手のための筋力トレーニングなどを参考にされることをお勧めします。


まとめ
投手に必要とされる基礎体力、専門体力について触れてみました。勿論、これだけではないと思いますが、私が現段階で重要と思ったものを列挙しています。そして、大事なのはここからですが、これらを鍛え、能力を向上させる必要があるということです。さあ、どうしましょう? 一番良い方法は、実際にたくさん投げ込むことだと思います。ただ、投げ込みだけでは不十分なので、やはり、投げ込みとは別にトレーニングが必要になってきます。今後は、それらトレーニングについて考えていきたいと思います。


■(2004.10.2改訂)