不整脈とくすり of SAURY PHARMACY

不整脈とくすり

不整脈とは

心臓のポンプ運動とは、全身を回って来た血液を心臓が受け入れる(ポンプに血液を吸い取る)ために心臓を広げ、心臓から全身に血液を送り出す(ポンプから血液を吐き出す)には心臓は縮めることで行われます。

 心臓は血液を全身から受け入れる部分と、血液を全身に送り出す部分があり、この2つの部分が交互にリズム良く動くことでポンプの役割を果たしています。
このリズムが早かったり(心拍数が多かったり)、リズムが遅かったり(心拍数が少なかったり)、(余計な心拍が発生して)リズムが狂ってしまったりした状態を不整脈と言っています。
不整脈には自覚症状がない場合も多いのですが、突然ドキッと胸が苦しくなったり、のどが詰まるような感じにおそわれる、めまい、ふらつきなどの症状が出たりする場合があります。
不整脈の治療薬はこのリズムを整えて心臓のポンプの働きを効率よくするものですが、一方で新しい不整脈を誘発することもあり治療には十分な診察と服用後の観察が必要です。

不整脈の薬物治療

不整脈には、特段治療を必要としないものから、命にも関わる重いものまで様々なタイプがあります。軽度の期外収縮は、3人に1人程度に見られますが、多くは薬物治療の対象となっていません。
また、不整脈の薬はそれ自身が不整脈を誘発するなど副作用が多いため、安易に使用されることはなく、専門医の管理の下で慎重に使われます。

ジゴキシン

ジゴキシンは古くから強心薬としても使われている薬です。
主に上室性不整脈の治療に使われます。治療に使われる濃度と毒性濃度は2倍程度と非常に狭い範囲であることから薬用量、服用時間などを正しく守ることが大切です。


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塩酸メキシレチン

メキシチールは、主に心室性不整脈の治療に使用します。新たな不整脈の誘発も少なく比較的使い易い薬と言われています。しかしながら胃腸の調子が悪くなったり、眠気、めまい、手の震えなどの副作用が現れることがあります。

塩酸ピルジカイニド

日本で開発された初の不整脈の治療薬です。 強力な作用で不整脈を抑えます。しかしその反面、副作用として、さらに不整脈を誘発するなど心臓機能を低下させる危険性もあります。専門医の管理下で使用されるお薬です。

ジソピラミド

ジソピラミドは世界中で古くから、上室性・心室性いずれの不整脈の治療にも使われている薬で、使用経験が多いことから使い易い薬と言われています。口の渇き、目のかすみ、尿が出にくい等の副作用がみられます。

その他

この他にもカルシウム拮抗薬やβ遮断薬など、心拍数を低下させる作用がある薬が 心臓の脈が異常に早くなる頻脈性の不整脈の治療に使用されます。

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