胃炎・胃潰瘍とくすり of SAURY PHARMACY

胃炎・胃潰瘍とくすり

胃腸の異常はシグナル!!!

胃腸の具合が悪い・・・と言っても病気の原因は様々です。食道や胃、小腸、大腸など管(くだ)の異常と消化液を分泌する唾液腺、膵臓、胆のうの異常があります。

胃炎

胃炎には急性胃炎と慢性胃炎があります。
急性胃炎はストレスや化学的な刺激(アルコールや暴飲暴食)が原因で、胃粘膜に急性の炎症が起こり、出血、ただれなどが生じた状態で、激しい胃痛や嘔吐などの症状が現れます。
慢性胃炎は、いつも胃の調子が悪く、食後胃もたれがあるとか、逆に空腹時に胃が痛む、食欲不振など、慢性的な胃の不調です。
慢性胃炎を内視鏡でみると、胃粘膜のあちこちが赤くただれていたり、逆に萎縮して胃液分泌が不十分になっている場合や胃が垂れ下がって動きが鈍くなっている状態です。

胃炎のくすり

健胃薬

唾液・胃液の分泌、胃の運動を促進させることで、食べ物を消化する能力を高める薬です。

制酸薬

胃酸過多(胃酸が出過ぎている状態)に対して、その酸を中和させる薬です。市販される胃腸薬などに含まれる炭酸水素ナトリウムや水酸化アルミニウムゲルなどが代表的です。

消化性潰瘍

胃酸はとても強い酸です。では何故、胃や十二指腸は胃酸で壊されないのか?
胃には、胃酸に消化されない防御の仕組みも備えられています。その防御の仕組みは胃粘液です。胃壁の一番内側にある胃粘膜をおおって胃酸が直接胃壁に触れないようにバリアーしています。胃粘膜が胃酸に負けてしまってある程度傷つけられても、胃粘膜は自己修復することが可能です。
しかし、傷が大きくなりすぎると自己修復力だけでは間に合わなくなり、バリアーが不十分になり、胃酸が胃粘膜を壊して胃潰瘍になるのです。つまり胃酸による「攻撃」、粘膜による「防御」のバランスが崩れることで「潰瘍」が発生します。
胃酸を弱くするか、粘膜を強くするかして、バランスを整えることで潰瘍治療がなされます。

胃酸分泌を抑制するくすり

胃壁細胞で、ヒスタミン、ガストリン、アセチルコリンが受容体に結合すると、プロトンポンプという仕組みが活性化されて胃酸が分泌されます。
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H2ブロッカー

消化性潰瘍治療の主役とも言える薬です。ヒスタミン受容体という胃酸分泌のスイッチがありますが、そのスイッチをブロックすることで、胃酸分泌を抑えます。

プロトンポンプインヒビター

胃壁にあるプロトンポンプという酸分泌機構を不活化して胃酸分泌を抑制する。プロトンポンプは酸分泌の最終段階であるので、効果は大変優れています。
これら胃酸分泌を抑える薬の服用をやめると、胃酸分泌が急激に盛んになり(リバウンド)、せっかく治った潰瘍が再発するケースがあります。胃の状態が良くなったからと勝手に服用をやめたりしないよう注意が必要です。

胃粘膜を修復・保護するくすり

胃酸の攻撃から胃粘膜を保護したり、壊れてしまった胃粘膜を修復することで、潰瘍を治療します。

胃粘膜保護薬

胃や十二指腸の潰瘍になっている部分に薬が結合したり、粘液の分泌を促進することで、胃酸の攻撃から粘膜を守ります。

胃粘膜修復促進薬

粘膜の血流を良くすることで粘膜の修復を早めたり、粘液量や液性(酸・アルカリなど)の調整することで、粘膜を修復して強くします。

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